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上州風/31号 額に「愛」の文字

上州風のキャラクタの額に小さく赤く「愛」の文字が見えるでしょうか?
NHKの大河ドラマ「天地人」も終わり歴女ブームもちょっと下火となって、今度は「龍馬伝」ブームとか。ブームは時代をうつす鏡と言います。変化が求められ時代だから「龍馬伝」でしょうし、スペシャルドラマの「坂の上の雲」も激動の時代もの。ともあれ今回の表紙は、かの歴女をすこぶる意識した特集タイトルが中央に鎮座して、あたりに少々見慣れない墨色の文様。これ武将の花押という一種のサインです。表情はなかなか風情があって、何だか植物文様にも見えます。ミジンコようなこの不思議な形状は、署名の偏や旁が組み合わされ次第に図案化・文様化して独特な記号になりました。つまりデザインされているということです。お殿様の書面の一番最後にこんなのが描かれてお墨付きというわけです。地は、丹精こめて漉かれた桐生和紙を敷いています。

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クローズアップ
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群馬「新」百科事典

2008/3/20発行
発行所:上毛新聞社
ISBN 978-4-88058-988-6
A4判 上製本/本文900ページ

群馬のことならなんでも(?)つまりにつまっている群馬「新」百科事典のブックデザインをしました。最初に出版されて好評だったという群馬百科事典から時を重ねるにつれて当然、群馬の様子も変わって、「新」百科事典の発行となったわけです。人の知識の及ぶ全ての事物や現象を集め、解説した書物「百科事典」は、改訂を重ねこれからはたしてどれだけ分厚い書物になっていくのだろうか?・・・発見され解き明かされる過去の事物、現在から未来永劫に起る出来事や、発明される物たちが数限りなく蓄積されると果てしなく分厚い百科事典になってしまうはずです。なんでもかんでも全て詰め込んだらどっちが世界でどっちが書物か判らなくなってしまう。インターネットのウエブ上百科事典のウィキペディアは、なかなか便利。オープンコンテンツという誰でも記事を編集したり新しく作成したりできるという仕組みで、どんどん膨張していく。ということでこの群馬新百科事典は、扉から表紙、カーバーというふうに次第に膨らんで行く群馬県の姿をビジュアルにしたわけです。ちょっと単純かな?でもそれに気づく人少ないかも。次の「新新」百科事典が刊行されるのは、いったい何時になるのだろうか?

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カバー


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表紙


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本文(あ)

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