MONUMENT[積水]
[積水ハウス株式会社・高崎営業所 石造モニュメント]
ここに使われた石は、8,700万年前の白亜紀後期に生まれた白御影(花崗閃緑岩)です。今、永い眠りを破って勢多郡東村沢入の石切場から掘り出されました。石塊を縦に四分割し、裂け目をあたかも水が流れるかごとく磨き。その上面の交差部をもすり鉢状に磨き出し、天の恵みの受け皿を造りました。さらに内部を分割し、外して空洞にしつらえました。水がゆったり滴り落ち蓄積していく空間なのです。ここでは、積水ハウスの社名に由来する孫子の「積水」―あつまりたたえた水が強い力となり、それでいてどんな形にも姿を変えながらまた再生する姿―を象徴しています。そんな時間を超えた自然のサイクルと力強さを造形しました。また、くり抜いた本来内部にあるべき石たちは入り口周辺と風除室に置かれ石造のサインとしてより存在感がでたのでした。
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