コレクション11 美の創り手たちー近代洋画から現代美術まで

 何かの機会に訪れた安中市の新島学園に湯浅一郎が模写したというベラスケス(だったかな?)の大作が鎮座していて度肝をぬかれたことがあります。明治の日本人が緻密で大迫力の西洋画を目の当たりにした時も随分驚いたことでしょう。それからというもの日本は西洋の美術を追い求め吸収してきました。ようやく現代になってそんな呪縛から逃れてきたようです。
 さて、今回は表も裏も黒を地にしたデザインになっています。よくよく見ると黒色の色味と表情(グロスとマット)が僅かに異なる部分があります。この印刷はシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックで刷られています。コート(照りのある)紙にブラックのみマットインクで印刷しました。だからブラックのインクがのっている面がマットになって、それ以外が照りのある画面になっています。どうしてブラックがのっていない照りがある面が黒いのかって?どうぞ考えてみてください。

Kinnbi12

コレクション12 ルオーの「ミセレーレ」

 ルオーの油彩画は黒い輪郭と重厚な厚塗り表現でとても暗いイメージがあります。版画集《ミセレーレ》も同様で黒一色のモノクロームで重苦しいものです。こういう生と死や醜さや欲などをテーマにして、人々に突きつけることこそアートの役割のひとつです。もちろん作品としての魅力があってこそ訴える力があるのですが・・・。
 さて、今回の印刷色は墨とパール系のキラのあるブルーグリーンをつかった2色刷りです。紙は書籍用紙を使用する工夫をしました。ポスターも色、紙は同様ですが、こちらは《ミセレーレ》の全作品を並べて図録としても活用できるよう苦心しました。全作品が並んだ様子は壮観です。

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