上州風/7号 女だらけの上州風
男というやつは、どうも頑固で頭がコチコチ、でいながら調子にのると手がつけられない愚かな生き物です。それに比べ女性は、何ものにもとらわれない柔らかい感性をもっていますが、これまた到底男には手に負えない強烈な生き物です。7号の特集は「時代を生きた女たち」。巻頭を飾ったのは、ベネチアビエンナーレ日本代表で今や世界的女性写真家の石内都氏と美術作品から死生感を読み解く研究をしている美術史家の小池寿子氏の過激で刺激的な対談でした。会場は、石内氏の個展の会場で行われ、決して忘れられない対談でした。とうてい紙面に表現できない生々しい会話に、お調子者の男でよかったと胸を撫で下ろしました。表紙を飾ったイラストは、自由気ままに世界中を旅するこれまた女性の大内智子氏。女だらけの上州風でした。
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