暗く沈んだ表現で麗子像を描いた岸田劉生に影響を受けた横堀角次郎を紹介するコレクション展8は、そんな暗さを払拭するようなシアン色のグラデーションでデザインしました。角次郎は木黄(もっこう)という雅号を持っていて日本画も描いたとか。木黄は横堀の横の部位からとったといいます。けっこう洒落たところがあったのです。随分前、デザインのお仕事で地元の金融機関の本社を訪ねた時、角次郎の作品をを観る機会がありました。故郷によせる愛情のある風景画をPRに活用したらと提案しましたがうまくいきませんでした。とても良いアイデアかと思ったのですが・・・。合併合併でいまはもうその名の金融機関はありません。

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