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2013/07/21

230 三角形は難しい(鹿北小学校サイン計画)

 丸と三角と四角を並べて、見た目上同等のボリュームと安定した並び方をそれぞれの大きさと色を工夫して提示すせよという難題を出されたことがありました。この戸惑いながら行った学生時代の研究課題は、初めてデザインに向き合った時かもしれません。そもそもそんなこと可能なのかと疑いながら幾つもつくってみて眼をパチクリさせながら配置しては眺め、眺めてては調整した記憶があります。
 丸は究極の形で限りない魅力を持ってます。四角はスケッチブックやキャンバス、建物だって四角で構成されていてとても効率も行儀もイイ。そもそも三角形は難しい。座りが良いかとおもえば、ひどく不安定だったり、ほとんど手に負えないというのが私の印象だ。
 ある日手元に届いた図面、そこから見え隠れする幾つもの三角形。いったいこの施設はどうなっているのか?
 仕方ない三角形のチャレンジです。図面から導きだした不等辺三角形がこの鹿北市立山鹿小学校のサインのベースとなりました。三角形を組み合わせたさまざまなピクトサイン。ガラス面の衝突防止にもこの三角が一定方向を指し示しながらマーキングされています。クラスや他の教室、トイレ等を表示、誘導するボックスサインも不等辺の三角柱です。こちらもある方角を指し示しながら回遊できるよう各所に配置されました。どうでしょうか・・・・?やはり三角形は難しい。
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photo: Satoshi Asakawa

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