群馬大学医学部石井記念ホールモニュメントサイン/バナーサイン
絹の街前橋を象徴する煉瓦つくりの建物が残念なことに少しずつ姿を消しつつあります。そんななかで、なんと群馬大学医学部職員駐車場でじっと出番をまっていた古びた煉瓦の門柱が檜舞台に立つことになりました。付属病院等多くの施設が乱立する医学部学内のど真ん中に石井記念ホールというカフェテラスと医学生の学習ルームが完備された近代的な学生会館の完成とともに、その入り口サインにこの門柱を移設して施設名を配したサインモニュメントとして。絹産業衰退とともに筑波学園都市へ移ってしまった前橋蚕糸試験場(国立原蚕種製造所前橋支所)の門柱として明治44年から昭和55年までその役目を果たし、その後ずっと日の目を見ずいたのです。街並みにとって古めかしい建物も景観のひとつとして残していくことが大切。スケッチする時だって赤土色の古びた煉瓦の建物がアクセントになって画面がとてもイキイキするものです。今や、立派な校舎や施設群に囲まれながら、なんとも良い学内のアクセントになっています。