207 マキワリ少年
スキマスイッチの「全力少年」は、♩積み上げたものぶっ壊して、身に着けたもの取っ払って〜渇いた脳を潤せ〜僕らは全力で少年だった〜♩と唱う。そして、♩遊ぶこと忘れてたら老いて枯れんだ(置いて行かれんだ)ガラクタの中に輝いていた物がいっぱいあったろう?♩と続く。で今回は、「全力少年」真っ最中の唱くんの薪割りを紹介します。今時、鉈(ナタ)を常備してある家なんて探してもなかなかありません。子どもの手には少々重いアトリエの鉈は、柄に藤丸屋という屋号の焼き印の入ったなかなかの年季もの。きっと昔、宿の囲炉裏や竃(かまど)、風呂等の火おこしに使用人たちが重宝していたことがうかがえます。木工作ではノコギリでギコギコ、カナヅチでトントンが定番ですが、もっと素早く角材を切れないかと道具入れの奥から引っぱりだしてきたのがこの鉈というわけです。やっぱりノコギリのように美しくきちんと切れませんが、鉈ならではのダイナミックな作業は、少年にとってとてつもなく刺激的な行為だったようです。それで彼の歌は、♩怯えていたら何も生まれない〜セカイを開くのは僕だ〜で終わるとってもイイ歌詞です。
「これはちょっと無理でしょう」