209 水切りの石
今回で8回目を迎える野焼きパーティーは、今年も好天に恵まれ、ちょっと暑いくらいの日差しの中、無事終わりました。野焼きは、原始人になりきって自分でつくた粘土の作品を鏑川の河原で素焼きするイベント。ここでは、マッチで火をつけたり燃え盛る炎の強烈な熱さを感じて自然の力を思う存分体験するのです。この石ころだらけの河原だったら、当然思いつくのが水切りです。ゆっくり流れる川面に点々と石が水を切ってまるでトビウオか産卵するシオカラトンボのように進むと、それはそれはスカットします。そんな爽快な気持ちになるには、円盤状の都合の良い小石を見つけ出すのが肝、それから野球でいうサイドスローで川面に滑るように超スピードで投げることが要求されます。なんとギネス世界記録は、51段という強者がいて大の大人が夢中になっているとか。掌に馴染む水切りに最適な小石を見つけると、どこまでも水を切って飛んでいきそうなので、ついついポケットに入れて持ち帰ってしまいます。