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2009/07/16

187 贅沢な昼食

これほど暑くなるちょっと前のことです。50年も前に封印されて、ようやく姿を現した壁画の鑑賞に桐生へ行きました。織物の街桐生は、本町通りの有隣館やからくり人形、月一の骨董市など魅力と話題満載の街です。昔、毎日仕事に通っていた時は、自宅と桐生の往復でその奥深さを体験できなかったのが残念です。そのころから伝説になっていたある店の漆喰の壁面から、あの棟方志功の壁画が姿を現したのです。桐生の奥深さというか物持ちの良さというか本当に驚きです。棟方志功を知ったのは、フーテンの寅で有名な渥美清が志功を演じたTVドラマでした。超ど近眼の黒眼鏡をかけた主人公が版木にひたすら向かって彫っている姿が目に焼き付いています。後日、本当の志功が版木をなめまわすように創作をしている姿にびっくり。その映像をみただけでも棟方志功の魅力が伝わってきました。半世紀も前に描かれたと思えないほどスッキリした壁画を観ながらの贅沢な昼食でした。

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つい先日描かれたよう


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薄暗く不気味な店内の様子


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