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2009/09/24

190 桜山小学校での試みーその1  縦組と横組

グラフィックデザインにとって文字(漢字や仮名)を縦に組むか、横に組むかは大問題。当然縦に組めば和風、横に組めば洋風。そればかりでなく、文字が占めるスペースも変わってくるのです。玄関口にある表札は、はたして縦組みが多いのか横組みが多いのか?漢字は、もっぱら縦書きで表現されていたにもかかわらず、今や横書きが氾濫し、それが当然のようになっている。かつては、アラビア文字のように横書きは右から左に並べて表現した時期があって、古い広告や朽ち果てた看板にその面影を見て、不思議な懐かしさを感じる。時々、字間や行間が不適切だったりレイアウトが不自然だったりで、一瞬縦書きなのか横書きなのか迷うような困ったレイアウトを見かけることがあるけど、なにやら刺激される時がある。きっと縦組には縦組らしいスペーシング、横組には横組のレイアウトがある。ここでは、ひとつの文字配列のなかに縦組と横組を混在させて表現するという冒険をしてみました。実は、決められた方形というスペースの中に文字を配置しなければならないという苦肉の策だった。横から縦への変化にともなって配色を工夫することで、その冒険も不思議にしっくりするものになりました。あたかも升色紙に散らした和歌のように、まるで方形の石印材に彫られた篆刻のように。

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