« 194 桜山小学校での試みーその2 文字の色について | メイン | 196 『どんぐり小僧の大集会 in るなぱあく』 »

2009/11/07

195 つくるの大好き

「手でつくるあそぶみつける」が始まったのは、2004年の春からです。1回目から180回まで上毛新聞に連載された全てをまとめた本を出版しました。本にまとめることを前提に原稿を読み返してみると、やっぱり気になる所が幾つも見えてきてとても困ってしまいました。でも、その時の気分で書いてきた文章がどれもこれもあちこちで繋がっていて、自分でも気付かなかった関係が見えてきました。ここでの主テーマになっているアートとデザイン、仕事と遊び、子どもとおとなは、実はみんな境目なんかなかったんだということを強く感じました。それにつれて、なんだか自分自身がよく判ってきたような気がしたのです。叱られて涙を流す自分の顔を壁に大きく落書きをしてしまったことや、ポトポト流した涙が不思議な形に広がったりにじんだりしたのにすっかり驚いて、どうして叱られていたのか忘れてしまったことなど。幼いころを思い出して、自分はどうやらとても厄介だけど、たのもしい子どもだったんだと…。
この本で紹介した子どもたちとの数々の活動は、私というおとなの内にかろうじて残ってる「子どもこころ」を多いにかき立てて、分別くさいおとなを忘れさせてくれるのです。「子どもこころ」とは、いわばアートする創造的なこころです。ちょっとばかし未熟な、たよりなさそうな子どもたち(でもちがう)。彼らとの活動は私の日常をゆさぶり、忘れている素朴で自由なあそびこころを呼び起こし、なえたこころを奮い立たせ、時には荒んだ気持ちを癒してくれる効力があるのです。

R0010507


7071

218219


最近の写真

  • Dsc01579s
  • Dsc01575s_2
  • Dsc00773s
  • Dsc00772s_2