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2011/03/04

217「糸電話でもしもし」 31人のコミュニケーション

 30人の大学生が紙コップの糸電話で、この実習での感想を伝えあうという愉快なコミュニケーションを行いました。県立健康科学大学の教養科目として設けられている造形芸術の講座最終日のことです。
 ここでは、高校時代にものつくりや表現行為をスルーしてきたアート難民の学生たちと、様々な素材と表現手段で置き去りにしてきた行為を追体験します。すっかり忘れかけていて、こんな機会でもなければ一生行うことすら無い造形活動。落書きのように気ままに描くことや川原で集めた自然物を並べてみたりとそれはそれは自由に感性を働かせ、答えを自分で見つけるというちょっと気のぬけない、でも癒される実習です。最後の個人制作において紙コップで立体作品をつくることを目指していたある学生が迷いに迷って、あげくの果てにつくり上げたのがこの糸電話でした。作品は、計画から完成までの作業行為ばかりか展示したり、活用することまでが作品そのものなのです。今や常に手や懐中にあってコミュニケーションの道具として多いに活用されている携帯電話とは、ひと味違う糸電話。糸から伝わるアナログ感が格別で意外に良く聞こえるばかりか、なによりその暖かみのあるコミュニケーション行為に皆大興奮でした。

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