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2011/06/23

218 挽き臼体験

 かつて穀物を粉にするのに欠かせなかった、挽き臼をご存知でしょうか。溝の入った大きな丸い石を重ねてすり合わせ、その溝で麦や蕎を粉砕する昔からの道具です。今では、石に刻まれた模様が美しく(構造それ自身に装飾性が内包しているよい例)、しかも滑り止めになることから庭の敷石や飛び石に利用されて、本来とは異なった使われ方で大いにその魅力を発揮しています。よく目を見開いてみると、古い農家の裏庭やお寺の庭園などにここかしこにその姿を発見できるということは、とても身近な道具だったと気付きます。美味しいそば粉がひけるということから、この挽き臼でお蕎を提供している本格的なお蕎屋さんも多くあるようです。
 さて、庭のプランターの下で眠っていた汚れ果てていた挽き臼をきれいに洗い、引き手をつけて粉引き体験を試みました。汗をながしつつ大きな石を回転させるとみるみるうちに白い粉がすりだされてきました。単純だけどなんだか不思議。蕎もうどんも食パンも実は穀物を一旦粉にしていることにちょっと感動。

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